コラム的な

【あなたのクセはどのタイプ?】髪の毛のクセ毛の種類と髪質について

クセ毛に悩む方はめちゃくちゃ多いと思いますが、そのクセにも種類があります。種類によって性質や対処の仕方が変わってくるので、

  • シャンプー・トリートメントでクセを抑えたいけど効果的なものは?
  • 縮毛強制かストレートパーマどっちがいいのか?
  • 効果的なスタイリング方法は?ブロー、それともアイロン?
  • どんなスタイリング剤をつけたらいいの?

こんな悩みや対処方が変わってくるので注意が必要です。

それに加えて自分自身の髪質も影響してくるので、「クセ」と一口に言ってもかなりの種類があると言えます。

原因は色々と考えられますが、色々あるだけに「コレが原因でクセ毛になった」と断定もできないのが辛いところです。遺伝や加齢によるもの、毛穴の詰まりによってできるものなどなど…。クセ毛になる理由は様々なものがあります。

今回はその「クセ」の種類や特徴についてチェックしてみましょう。

この記事の内容

クセは大きく分けて波状毛・捻転毛・縮毛・連球毛の4種類

クセの種類は大きく分けて以下の4つの種類に分けられます。聞き慣れているものとそうでないものがあると思います。

クセの種類
  1. 波状毛(はじょうもう)
  2. 捻転毛(ねんてんもう)
  3. 縮毛(しゅくもう)
  4. 連球毛(れんきゅうもう)

それぞれのクセの特徴をチェックしていきましょう。あなたのクセはどれに当てはまるでしょう?

※絵が小学生レベルなのはツッコミ入れないでください。

①うねり系・・・波状毛(はじょうもう)

うねり系のクセ波状毛

一般的なクセといえばこれ。波状にうねっているクセで、シルエットに広がりが出たり、ある長さになるとハネやすい特徴があります。毛先はクルンと丸くなるタイプではなく、ウェーブがそのまま毛先まで出るタイプなのでヘアスタイルの収まりが悪くなる傾向があります。

三つ編みをほどいたような毛先のバサバサッとした質感が特徴で、波状のうねりは大きいものから細かいものまで様々。

左右のクセが違うことが多いので片方だけハネたりします。

さらに湿度が高いと湿気を吸ってしまい膨らみやすく、梅雨時期に広がって収まらない・まとまらないという方はこの波状毛であることが多いです。

②ねじれ系・・・捻転毛(ねんてんもう)

ねじれ系のクセ捻転毛

ねじれてうねっているクセ毛のことで、外国人のようなクルクルした立体的な感じの質感です。

傷んでるわけでもないのに髪にツヤがないな…

なんて方はこの捻転毛の場合が多いです。ねじれているので髪の毛同士が重なったときに膨らみが出てしまいやすいため、シルエットが若干大きくなりがちです。

毛が細く柔らかい人に多い傾向があります。

③ちぢれ系・・・縮毛(しゅくもう)

ちぢれ系のクセ縮毛

縮れてる毛のこと。チリチリした硬い毛をしていて、水分を弾きやすくパサパサしています。強いパーマを当てたようなザラザラした手触りをしていて、傷んでなくてもそう見えやすいのが特徴。黒人の髪の毛でよく例えられる。

ボリュームが出やすく、シルエットが大きくなりやすいので

縮毛矯正やストレートパーマなどの薬剤を使わないと和らげたり直すことは難しく、ヘアスタイルにも制限が出てしまう厄介なクセの一つ。

④でこぼこ系・・・連球毛(れんきゅうもう)

でこぼこ系のクセ連球毛

聞き慣れない名前ですが、専門的にいうと連珠(れんじゅ)毛とも呼ばれる髪の太さが均一でなくでこぼこしているクセ。①の波状毛は髪の毛全体がうねってましたが、この連球毛は髪の表面に不均一なうねりがあります。

パッと見た感じはなんとなくストレートだけど、なぜかツヤが出にくく手触りが悪い。こんな人はこのクセの可能性が高いです。

状態としては髪の毛が切れやすく、クセが強いわりに縮毛矯正が効きにくいという最大の問題があるクセ毛です。トップや前髪のあたりに短い毛がたくさん出てくる人は、この連球毛で切れてしまっている場合があります。

クセ毛は直毛よりも髪が傷みやすい

実は直毛の人よりもクセのある人の方が髪の毛はダメージに弱いんです。もちろんストレートアイロンやブロー、縮毛強制やストレートパーマなどで物理的、科学的に髪に負担があるのも原因です。

でもそれだけではなく、髪の毛の構造上ダメージを受けやすいのです。

クセの種類でも説明しましたが、クセがある髪の毛は表面がフラットではなくでこぼこしています。直毛の人ではツルッとしてます。

その髪の毛にブラッシングをしたりするとどうでしょう?直毛の人の髪の毛は表面がなめらかなので摩擦は起きにくいですが、クセ毛の人は表面のでこぼこにブラシが引っかかるのでどうしても摩擦が起きてしまいます。

単純に毎日乾いた状態でブラッシングをしていると、同じライフスタイルでもクセ毛の人の方がダメージを受けやすくなるのです。

しかもクセ毛の人は直毛の人よりも、毛髪内の水分量が少なくなりがち。乾燥しているケースが多いので油分も足りてない状態になっています。必然的に外部からの影響を受けやすいデリケートな状況になっているのです。

クセ毛の人ほどヘアケアに力を入れて、髪のコンディションをいい状態に保つ必要があるんです。

たんぱく質の違いによってクセの出方が変わる

たんぱく質の違いによってクセの出方が違う

髪の毛のほとんどがたんぱく質でできているのはご存知だと思います。そのたんぱく質の中でも種類があり、

  1. 硬いたんぱく質=水分を吸収しにくい
  2. 柔らかいたんぱく質=水分を吸収しやすい(膨らみやすい)

で構成されています。

クセ毛の人はこのたんぱく質のバランスが不均一なので、水分を多く吸収してしまう柔らかいタンパク質が膨張して、髪がねじれたりしやすいということです。雨の日に髪の毛が膨張して膨らみやすい人は柔らかいたんぱく質が多く、毛髪の中に偏りが出てしまうのですね。

そういう人はドライヤーで乾かした後に、水分を髪が吸収しないようにオイルなどで髪をコーティングしてあげる必要があります。

歳をとると加齢からもクセが出てくる!アンチエイジングのススメ

クセ毛の原因はいろんな要素が絡まり合っています。

クセ毛の原因になるもの
  1. 親からの遺伝によるもの(クセ毛は優性遺伝)
  2. 毛根・毛穴のねじれによるもの
  3. ホルモンバランスの崩れ・生活習慣によるもの
  4. 加齢によるもの
  5. ストレスや髪の劣化によるもの

ざっと挙げただけでもこれだけ出てきます。その中でも年齢・加齢によるものはまた少しクセの扱い方が違ってくるので注意が必要です。

加齢によるクセは「髪が細く痩せてくることによって出てくるうねりや、長年蓄積されたダメージから髪の毛の主成分であるケラチン(タンパク質)が流出し、ハリ・コシがなくなってくること」が原因になります。

つまりカラーやパーマなどの薬剤によるダメージだけでなく、経年劣化(歳を重ねること)で積もり積もったダメージで髪の毛はだんだんと衰えてきます。

太くしっかりした毛から弱く細くなってしまうことで、今までは出なかったクセが現れるようになってきます。そこから「アンチエイジング」という考えが生まれたのです。

この加齢によるうねりやクセはダメージケアではなくなりません。一時的に水分・油分をトリートメントで補給できたとしても、もともと細くなってしまった髪を太くしっかりとすることはできないのです。

エイジングにはアンチエイジング専用のシャンプー・トリートメントを使って、原因にあった対処法をすることが1番重要です。

アンチエイジング専用のシャンプーは「ルベルのアンチエイジングシャンプー「ヴィージェ」シリーズ」の記事でも紹介しています。

「最近髪がぺたんこになってきて…」という人はエイジングのサイン。エイジングケアを効果的に行うために30代以上の方はチェックしてください。

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クセをなくすためにやるべきこと3つ

ではクセをなくすためには普段からどんなことをしていくべきなのでしょう?縮毛矯正やストレートパーマをすることももちろん効果的な対策ですが、僕としてはあまり縮毛矯正はおすすめしていません。

縮毛矯正はあくまで生えている髪の毛に対してのアプローチなので、毛根や髪質を改善することにはなりません。

伸びてきた髪の毛は元のクセ毛のままなので、繰り返しストレート処理を続けなければクセとストレートのバランスが悪くなりヘアスタイルが決まらなくなります。ダメージも大きいメニューなので、蓄積とともにさらにクセが出やすくなる可能性もあります。

もしやるとしたら③の縮毛の方で症状のひどい方のみです。それも全て矯正するわけではなく、薬の力を場所ごとに変えてできるだけ自然な形を作ることが望ましいです。

ではそのほかのクセの方は、どうやってクセを抑えたらいいのでしょう?

①クセ毛用のシャンプー・トリートメントを日常的に使う

クセ毛の原因は主に毛根の形によるものですが、そのクセの強さに関しては水分量や髪の毛の生えている方向によっても変わります。濡れているときにクセが収まる人はシャンプー・トリートメントをクセ毛用に変えるだけでも症状が抑えられます。


②クセを伸ばすスタイリング剤・トリートメント剤を使う

髪の毛の主成分であるケラチンを髪の内部に入れてあげて、ハリコシをしっかりと出してあげてからブローでしっかりとクセを修正してあげる。これを繰り返すことによって本来のクセとは違う形に時間をかけて矯正して行きます。

①のシャンプー・トリートメントを一緒に使うことでさらに効果が高くなります。

比較的クセが弱い人であれば、この①、②を継続するだけでくせは収まり良くなり、ヘアスタイルの幅が広がります。ストレートパーマなどかけなくてもナチュラルにダメージレスにクセを和らげることができます。


③必要以上に水分を飛ばさないマイナスイオン系のドライヤーを使う

毎日使うドライヤーだからこそ蓄積されるダメージや奪われる水分は大きく変わってきます。最近はマイナスイオンと称して様々なドライヤーが出ていますが、個人的に高ければいい・安ければ悪いというわけでもないと思っています。

めちゃくちゃ高いものを使うのをオススメするつもりは全くありません。むしろ手が出せるくらいにアイテムにしておく方が、他のヘアケア剤やシャンプー剤にコストを分散することができるのでおすすめ。

クセを改善するためには水分量が重要なポイントなので、乾かして少し水分が残るくらいに乾かしてあげるのがポイント。触ってちょっと毛先が湿っているかな?くらいの感覚がベストです。(100%ドライにしちゃうとオーバードライになってしまいます)

基本的にドライするときは毛先の傷んでいるところから乾いていくので、乾かし方が重要です。

ドライヤーの使い方
  1. タオルで拭けるだけ髪をシッカリと拭く
  2. アウトバストリートメントをつける
  3. ドライヤーの弱風で根元を中心に乾かす
  4. 根元が乾くころには毛先もほぼ乾いているので、毛先を少し霧吹き等で湿らせる
  5. 弱風でさらに毛先を乾かす
  6. 毛先に少し湿った感じが残るくらい(90%くらい)でドライ終了(完全に乾かしすぎない)

家庭で使うなら、コストの面から言うとパナソニックのイオニティがおすすめ。低価格ながらも仕上がりや操作のしやすさがグッドなドライヤーです。5,000円程度で手に入るドライヤーの中ではこれが1番です。

まとめ:クセにあったヘアケアを日常から行いましょう

いかがだったでしょうか?クセの種類と日常的に行うべきヘアケアについて紹介しました。

市販のシャンプー・トリートメントでは「クセ毛用」という表示で販売されているものはほとんどありません。

クセを抑えるにはどんなシャンプーを使ったらいいのかわからない…

という人の参考になれば幸いです。

うねりや広がりがダメージによるものならダメージケアを!

クセの原因が元々あったクセなら今回紹介したヘアケアで効果があると思いますが、もしそのクセがダメージ(カラーやパーマによるもの)なら話は変わります。

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